HIV検査相談担当者研修会の報告HIV検査相談担当者研修会の報告

 

 6月29日土曜日の午後、札幌は青空が広がっていました。研修会は道内各地より集まった保健師、看護師、臨床心理士、NPO相談員 計25名の参加者で始まりました。

 北大病院 吉田先生よりHIVの基礎知識について講義があり、その中では先生から参加者へ知識を確認?する質問も!! 皆さんいつにも増して集中されていたようです。その後の千葉県HIV専門相談員石川雅子さんの講義では、検査相談を予防に活かすというお話でした。印象的だったのは「地域のエイズ力」について考えてみるという視点で、検査体制だけに注目するのではなく医療体制や行政の姿勢、そして住民意識や予防教育への取り組みはどうなっているのかということを振り返ってみることが大切だとお話されていたことです。

 後半は参加者が4~5名のグループとなり陰性告知後の支援の在り方について話し合ったり、ロールプレイを通して受験者の気持ちを体験してみることもしました。

 前半講義、後半ロールプレイともに活発な質問、意見交換がフロアで行われ、終了後の参加者アンケートでは「勉強になった」「自身の性に対する考え方を振り返ってみたいと思えた」などの声がありました。顔の見えるネットワークが少し広がったように思える一日でした。