薬害エイズとは薬害エイズとは

世界の血友病患者にも薬害HIV感染被害は起こった。
当時日本では約5,000人の患者がおり、そのうち薬害HIV感染被害は約1,400人

米国由来の非加熱濃縮血液凝固因子製剤にHIVが混入していた

厚生省や製薬企業は、非加熱製剤の危険性を認識しながらも、輸入、販売を認可した。また加熱製剤の認可後も、危険な非加熱製剤の一部はただちに回収されることなく使用され続けた。

感染告知が遅れ、二次・三次感染の悲劇も生まれ、感染は拡大していった。しかし、厚生省や製薬企業、医療者はこの事態を知らんぷりしていた。

そして、満足な医療が受けられず、小さな子どもたちから大人まで、多くの命が奪われていった。

こうした事実を
国は隠蔽してきた。

 

被害者の怒りが高まり、1989年厚生省と製薬企業5社を被告とする「薬害エイズ裁判」を提訴した。

マスコミや社会から支援が日増しに大きくなり、厚生省を「人間の鎖」で取り囲んだ。

1996年3月29日、被告国、製薬企業が全面的に責任を認める和解が成立した。