HIV検査をするには
HIV検査を受けられる場所
HIV検査は、全国の保健所・保健センター等で、無料・匿名で受けられます。予約制のところが多いので、事前に問い合わせして、確認しましょう。また、有料になりますが、HIV検査を受けられる医療機関もあります。(自費診療の場合、5,000円〜10,000円くらい)
札幌市では、道内唯一の民間のHIV検査相談室「サークルさっぽろ」という施設があり、無料・匿名でHIV検査を受けることが出来ます。電話や公式webサイトから事前予約が必要です。
最近では、郵送検査などのHIV自己検査キットで検査する方法もあります。
HIV検査方法の種類
HIV検査は、感染を見逃さないためのスクリーニング検査(一次検査)と確定診断を得るための確認検査(二次検査)の二段階で行われます。
検査方法は、(1)即日検査と(2)通常検査の2種類があります。
(1)即日検査(札幌市夜間および休日検査と道内のほとんどの保健所で行っている検査) 即日検査で行われている検査は、スクリーニング検査(一次検査)です。陰性(感染していない)の場合は、その日の内に検査結果が分かります。
即日検査で陽性(要確認・判定保留)の場合は、確認検査を受ける必要があります。一次検査が偽ものの陽性だったのか、本当の陽性だったのかは、確認検査でわかります。
(2)通常検査(札幌市の平日検査とサークルさっぽろで行っている検査)
通常検査は結果が出るまでに約1週間かかります。1週間の間に、スクリーニング検査(一次検査)が陽性であった場合は、確認検査も実施するので、確実な検査結果が分かります。
HIV検査を受けるタイミング
HIVのスクリーニング検査(一次検査)は、主に血液中にHIVに対する抗体があるかを調べる検査です。そのため、HIVの感染初期には体の中でまだ抗体が十分にできておらず、感染していることが検査ではわからない時期があります。これを「ウィンドウ期(ピリオド)」と言います。
検査の方法によって異なりますが、ほとんどの保健所・保健センターでは、ウィンドウ期を3ヶ月と案内しておりますので、不安な行為から3ヶ月以上経ってから検査を受けましょう。
HIV検査相談室「サークルさっぽろ」では、第4世代の抗原抗体検査を実施しており、ウィンドウ期を2ヶ月で案内しています。
検査の方法によって「ウィンドウ期」は異なりますので、検査を受けようと思っている検査施設、医療機関に確認しましょう。
HIV検査の結果の意味
HIVのスクリーニング検査(一次検査)の結果は「陰性」「陽性」または「判定保留・要確認」と表されます。
「陰性」は、HIVの抗体がなかった=感染していないことを意味します。しかし、ウィンドウ期に検査を受けた場合は、感染している可能性がまだ残っていますので、適切な時期に再度検査を受けましょう。
「陽性」または「判定保留・要確認」は、陰性を確認できないことを意味します。HIVスクリーニング検査(一次検査)は、陽性でないものを拾いあげてしまうことがあるため、このような結果がでた場合は、確認検査(二次検査)が必要となります。
確認検査(二次検査)での「陽性」は、HIVに感染していることを意味します。感染を放置していると、次第にカラダの免疫機能が低下し、さまざまな感染症にかかる可能性が高まります。感染がわかったら、まずはエイズ治療拠点病院に受診しましょう。
HIV検査相談室「サークルさっぽろ」
サークルさっぽろでは、検査を受けられる方に動画(タブレット)で説明をしています。動画の内容を一部ご紹介します。